ペットの防災対策
先日も大きな地震がありました。
ペットの防災対策は万全ですか?
【このコラムは、こんな方におすすめです】
万一災害が起こったとしても、大切なペットを守りたい。

【はじめに】
関東地方では、先日(令和3年10月7日)も大きな地震がありました。
災害は「忘れた頃にやってくる」と言われます。
普段から準備をしておくことが、大切なペットを守ることに繋がります。

【何から始めれば良いのか?】
災害時の避難所への移動や、日常とは異なる環境での避難生活は、
ペットに様々なリスクがあります。
そのリスクを少しでも低減するためには、
普段から(災害が起きる前に)、以下を行うことが重要です。
・首輪やマイクロチップなどの身元表示(所有の明示)
→万一の脱走に備えて。
・ワクチン接種、ノミ・ダニ・フィラリア等の対策
→病気・感染症の予防。
・基本的なしつけ、ケージに慣らす
→スムーズな避難、他の避難者やペットへの危害・トラブルの予防。
環境省の資料が参考になります。
「災害、あなたとペットは大丈夫?人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3009a.html
日頃からの、意識や心掛けのちょっとした違いで
災害時に大きな差が出ます。

【防災用品の準備】
様々な所で、ペットの防災用品(セットor単品)が売られています。
ご家庭のワンちゃん・ネコちゃんに合った物を準備しましょう。
一度揃えたら終わり…ではなく、破損や劣化がないか、期限切れの物がないか、
定期的にチェックすると良いと思います。
ご参考までに、我が家では以下を準備しています。
・ポータブルケージ
・水
・ペットフード(小容量)
・トイレ砂(小容量)
・トイレ用の「ざる」、トレイ(システムトイレの代替用)
・トイレシート
・食器
・トイレ処理用の防臭加工袋
・ビニール袋
・ガムテープ
・携帯用ライト
・ペットの予防接種歴の記録
・ペットの特徴を書いた紙 etc.
荷物の重量は「約6kg」でした。
これにペットの重量が加わり、合計で「約11~12kg」です。
なんとか歩くことはできますが、非常に重いです。
この他に、人間の服や食料、飲料水などの荷物も必要です。
車に積めば楽ですが、徒歩で運ぶのはかなり大変です。

【避難経路の確認も忘れずに】
ご自宅近くのハザードマップを見たことがありますか?
避難所への安全なルートを知っていますか?
(道が狭かったり、付近に倒壊しそうな建物がありませんか?)
ペットを連れて行ける避難所ですか?
仮に、ご自宅建物への被害が少なくても、電気や水などのライフラインが停止し、
避難せざるを得ないかもしれません。
スムーズに辿り着けるように調べておきましょう。

【おわりに】
ペットの防災対策。
頭の片隅にはあっても、忙しい日常の中で、
手が回らないという方もいらっしゃるかもしれません。
災害時にペットを守れるのは、飼い主さんだけです。
先日の地震の記憶が残っている今のうちに、
少しずつでも、準備を進めてはいかがでしょうか。
日本愛玩動物協会のウェブサイトでは、一般の飼い主さん向けに、
ペット防災等に関するパンフレット等を公表しています。
https://www.jpc.or.jp/pamphlet/
また、全国各地に、ペット防災に関する活動をされている
プロフェッショナルの方々(個人・法人)がいらっしゃいます。
私も、以前に一度、ペットの防災を学ぶ講座に参加させていただきました。
講師の方に様々なお話を伺い、それまで何もしていなかった私も、
ペットの防災への意識が高まったように思います。
ご興味をお持ちの方は、お住まいの地域にはどんな活動があるか
調べてみるのも良いかもしれませんね。